タロちゃんの言いたい放題

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背番号26 荒木遼太郎選手

前記事でも述べた通り、鹿島アントラーズ関連の記事では新型コロナの影響により、リーグ戦再開まで、まずは今季所属の各選手に対する雑感を語っていけたらと思う。

※あくまで個人的意見です。

 

元々、今季入団の新人選手は皆、類い希なる才能の持ち主との前評判なのだが、中でも名門東福岡高校の10番を背負い、高精度のパス、キックを持つ荒木選手には注目していた。

なぜならかつて東福岡高校からアントラーズに入団し10番を背負った本山選手と同じ足跡を辿っているからである。

U-15日本代表より各年代の世代別代表にも選出されているので素晴らしい選手なのは間違いないと思っていたが、私が衝撃を受けたのはアントラーズ入団後である。

 

今季新人でありながら水戸ホーリーホックとのプレシーズンマッチなどいくつかの試合出場を果たしているのだが、とにかくサッカー脳が素晴らしい。

同チームの選手の動いたポジションの穴を埋めてバランスを取ったり、周囲の動きを予測してオフサイドギリギリで抜け出してゴールを決める、逆に味方選手の入りやすいコースに正確なパスを入れて決定機を作るなどフィールドの俯瞰と空間の認識能力というのか、自身も周囲も含めて「全体がよく見える」選手なのである。

 

高校時代はボランチ、アンカーポジションと聞いていたので、引いた位置でパスを捌くのは得意でも、高い位置でプレッシャーを受けると厳しいのかな?とも勝手に想像していたが、タッチ数が細かいドリブルでボールをキープし全くボールを奪われないのである。これによりペナルティエリア前の低い位置でボールを落ち着かせたり、逆に高い位置で相手DFを躱して抜いていくのにも奏功していた。

これならザーゴ監督がサイドハーフ(ウイング)やトップ下の位置で使いたくなるのも頷ける。

 

そして本人が長所と語るパス、キック精度も素晴らしく速く正確なスルーパスを通したかと思えば、相手GKやDFが取りにくく味方が合わせやすい空間へピンポイントで絶妙なロビングをかけた浮き球のパスを送るのである。

 

もちろん今季入団の高卒新人なので、フィジカル面ではまだ未完成な部分もあり現時点で全てを語るのは早計である。しかし彼がこのまま経験を積み順調に成長していけば手の付けられないもの凄い選手になるのではないか。

 

アントラーズの小笠原選手、本山選手、柴崎選手のような・・・

他チームで言えばイニエスタ選手や中村憲剛選手のような名プレーメーカーに。

そう期待せずにはいられない。